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2016年


ウェアラブルセンサを用いた疲労評価システム「バイタルアイ(Vital Eye)」を開発
−建設現場で働く作業員の身体的・精神的疲労の見える化を実現−

2016年6月30日

安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:野村俊明)と株式会社TAOS研究所(本社:神奈川県横浜市、社長:苗 鉄軍)は、このたび、建設現場で働く作業員(以下、「建設作業員」という。)の身体的・精神的疲労をリアルタイムで評価する新たな技術として、ウェアラブルセンサを用いた疲労評価システム「バイタルアイ(Vital Eye)」(以下、「本システム」という。)を共同で開発しました。

1. 開発の背景
建設現場では近年、建設作業員の高齢化、生活習慣病の増加、さらにはメンタル不調による離職者の増加などを背景に、建設作業員の心身的な健康状態を日常的に管理することの重要性が一段と高まっています。しかし、これまでの管理手法は、現場朝礼時の問いかけや建設作業員本人の自己申告によるチェックが一般的でした。
そこで安藤ハザマは、バイタルデータ(※1)の高度な解析技術を有するTAOS研究所と共同で本システムを開発し、客観的なデータに基づく、建設作業員の身体的・精神的疲労の見える化を実現しました。

2. 本システムの概要
ヘッドバンド型のウェアラブルセンサを用いて、建設作業員の脈波(※2)と体温をリアルタイムで測定します。また、ヘルメットに装着した計測デバイスでは、環境温度・湿度を測定して暑さ指数(WBGT)(※3)を算出し、建設作業員一人一人の作業環境を把握します。これらの測定データは、通信機器を介してクラウドに自動転送され、専用の解析プログラムにより脈波等のバイタルデータの評価を行います。
また、TAOS研究所が有する高度な解析技術を用いて、脈波の変動から自律神経バランスの乱れを分析することにより、身体的・精神的疲労の定量的な評価を可能にしました。この評価結果は、管理モニターで現場管理者が確認できるほか、身体的・精神的疲労に変調が確認された場合には、現場管理者や建設作業員本人にリアルタイムで警告を発信します。
安藤ハザマは、2015年度に土木・建築の複数現場で実施した本システムの実証試験により、熱中症の予兆や疲労蓄積の評価を行い、本システムの有効性を確認しました。
本システムの活用により、心身の変調が自覚症状に表れない未然の段階での、現場管理者や建設作業員本人への警告が可能となるため、熱中症の予防や労働災害の防止に大きく寄与するものと考えております。

3. 今後の展開
今後、両社は、本システムのさらなる現場運用を通じて、バイタルデータ評価手法の高度化を図り、熱中症の予兆や疲労蓄積の評価精度を向上させていく所存です。
そして、本システムの積極的な展開により、建設現場における安全衛生管理のイノベーションを実現し、建設作業員が心身共に健康的に働ける現場環境の実現を目指してまいります。

※1:バイタルデータ
脈拍・心拍・血圧・血流など人の身体に関する情報、および歩く・走るなどの人の動きに関する情報のこと。
※2:脈波
心臓の拍動に伴う血管の血流の変化のこと。
※3:暑さ指数(WBGT)
熱中症の予防を目的として、1954年にアメリカで提案された指標。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されるが、その値は気温とは異なる。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい①湿度、②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、③気温の3つを取り入れている。《参考:環境省 熱中症予防情報サイト》

              

図:本システムにおけるウェアラブルセンサ・計測デバイスの着用イメージ

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