1. トップページ
  2. 新着情報
  3. 2017年
  4. 新着情報詳細

2017年


急傾斜コンベヤ「ハコブノサウルス」を開発
−急峻な地形に対応した高品質で大容量の堤体材料運搬設備の開発−

2017年10月27日

安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:野村俊明)は、急峻な地形でも高品質で大容量の材料運搬を可能にする運搬設備「ハコブノサウルス」を開発しました。(図1)

1.開発の背景
ダム工事などで、急勾配地で製造設備から打設箇所まで材料を運搬する場合は、傾斜による材料の品質低下を生じさせない運搬設備が必要です。さらに、台形CSGダムの建設では、打設速度が速いため、それに対応できる高速かつ大容量の運搬設備が必要となります。
しかしながら、従来のシュートや通常形状のベルトコンベヤによる急勾配地での材料運搬は、材料分離を起こしやすい欠点がありました。


2.「ハコブノサウルス」の特長

「ハコブノサウルス」は、運搬能力の増大、運搬材料の落下および品質低下防止を目的として、ベルト上に横桟および波桟でバケット(箱状の運搬部)を設ける構造となっており(図2)、箱詰めされた材料を、一定の速度で滑らかに運搬することで、材料分離を起こさずに流動性の高い材料を運搬することができます。また、動力が一方向だけであるため省エネルギーで大きな運搬能力を発揮します。

3.実機試験
ベルト有効幅員400mm、機長17.5mの機種を使用し実機試験を行いました。傾斜角は任意に設定が可能で、試験では傾斜角45度、速度80m/分で運搬を行い(写真1)、品質と運搬能力の確認を行いました。 品質の確認は、コンベヤを上下に5往復(110m)させて、運搬前後の材料の変化の目視確認、および生コンのスランプ・空気量の変化の確認を行いました。運搬前後で目視上の変化および生コンのスランプ・空気量に変化はなく、材料の品質を保っていることが確認できました。
運搬能力は、ダム工事での使用頻度が高い「13.5tケーブルクレーン」や「13.5tタワークレーン」と比較して約1.8倍の160m3/時、逆に機関出力はケーブルクレーンの4割、タワークレーンの7割程度と少なく、省エネルギーで運搬能力が大きいことが確認できました。(表1)



4.今後の展開
今後は急峻な地形で大量運搬、高速施工が必要になる台形CSGダムの建設等に積極的に展開していく予定です。



図1:ハコブノサウルス

図2:ハコブノサウルスの構造

写真1:ハコブノサウルス(試験機)

表1:各機種の運搬能力と機関出力


ページの先頭へ