1. トップページ
  2. 新着情報
  3. 2013年:(旧)安藤建設
  4. 新着情報詳細

2013年

2013年01月28日

RC造の厚肉床壁構法 An-Thick(アンシック)構法を開発

― 梁が不要の集合住宅向け構造システム ―

安藤建設は、床版と壁版で構成される鉄筋コンクリート造の厚肉床壁構法「An-Thick構法(アンシック構法:Ando Thick Wall Floor Structural System)」を開発し、日本建築総合試験所 建築技術性能証明第12-10号を取得しました。

An-Thick構法は、通常のRC造よりも厚めの床版と壁版で構成される躯体構法で、桁行き方向の地震荷重などの水平力に対しては、主に床版と壁版の面外方向の剛性と耐力でラーメン構造として抵抗します。箱を積み重ねた形状をした外観が特徴であり、主な建物用途は中低層の集合住宅を想定しています。従来のラーメン架構では梁や柱が居室内に現れていましたが、床壁構法では梁や柱がないため、すっきりとした室内空間を実現できます。

本構法による標準的な床厚および壁厚は300〜350mm程度であり、階高を3m、桁行き方向のスパンを7mとし、耐震構造とした場合は8階建て程度までが目安となります。必要に応じて柱を設け、地震力の一部を負担させることも可能です。また、免震構造と組み合わせることで、よりグレードの高い構造性能を付加することもできます。

本構法では梁がないため、換気孔などの位置を自由に決めることができ、また二重床と組み合わせることで水廻りのレイアウトが自由になるため、長期優良住宅を意図したSI(スケルトンインフィル)住宅に対応させることができます。また、通常より厚い床版と壁版で構成されているため、遮音性に優れた居室を提供できます。

ラーメン架構と耐震壁を用いた従来の板状集合住宅と比較して、使用する鉄筋量とコンクリート量は5〜10%程度増加しますが、梁や柱がないため、型枠の面積は10〜15%程度減少し、その形状も簡易なものになるため施工性を向上できるという利点があります。

An-Thick構法は長期優良住宅などのハイグレードな集合住宅に対応した躯体構法です。当社では、現在までに多くの集合住宅の建設を手掛けてきましたが、従来の構工法に加え、新たな躯体構法をメニューに加えることで、お客様のニーズに応じた住環境空間を提供していきたいと考えています。

図1:An-Thick構法による架構例

 

図2:室内空間の比較

従来のラーメン架構

An-Thick構法

ページの先頭へ