鉄粉(DOG)工法
DOG工法は、スラリー化した鉄粉剤を地盤に注入または攪拌混合することで、土壌や地下水中のトリクロロエチレンなどの揮発性有機化合物(VOC)を分解無害化する浄化工法です。
注入DOG工法
通常の薬液注入装置を使用し、汚染された地盤中に鉄粉剤を注入する工法です。稼働中の工場にも対応が可能です。
特長
- 通常のボーリングマシンにて掘削を行い、薬液注入ポンプにより注入可能
- 大規模な掘削を必要とせず、排土が発生しない
- 汚染が局所的な場合、ピンポイントで注入できる
- 既設構造物下へ斜注入が可能
適用範囲
- 透水係数10−3cm/sec程度の地盤層まで対応可能
- 現地条件、目的に応じた注入方式の選択が可能
攪拌DOG工法
浅層・深層混合攪拌処理工法により汚染された土壌と鉄粉剤を強制的に攪拌する工法です。建屋が解体された状態で確実な浄化処理を行うことが可能です。
特長
- 強制的に土壌と鉄粉剤を攪拌混合する方法で、透水係数の小さいローム層や粘土・シルト層にも適用可能
- 対象となる深度・地盤の強度等に応じて最適な施工機械を選定
適用範囲
- N値50以上の高強度地盤には適用が困難である
- 施工機械の能力によりGL−20〜−30mまで施工可能
浄化の原理
浄化の反応例の模式図
鉄、VOC、水が化学反応し、VOCが還元的脱塩素され、無害なエチレンなどに分解されます。
浄化に用いる鉄粉材
浄化には市販の土壌浄化用鉄粉剤を使用します。
スラリー状鉄粉
特長
- 鉄粒子を含む固形分約25%の水系黒色液体です。
- 含有する鉄粒子の粒径が、数μmオーダーと細かいため、特に注入施工に適しています。
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