リスト表示で見る
都内Aビル

実際の建物診断はどのように行うのでしょう?お客様(都内Aビル)に御協力を頂き、診断の流れをご紹介します。
Ⅰ.準備~ヒアリング

①
弊社の施工した建物であれば、社内データベースを使って建物の概要(築年月・構造・規模・用途など)を予め確認します。

②
診断に入るまえに、お客様(建物の住み手や管理者、オーナー)から問題点やご要望をヒヤリングし、診断に生かします。
Ⅱ.調査

③
診断を始めます。管理事務所長様のご案内にしたがって地下の諸室を回ります。まず、床の大きなひび割れや白華(エフロレッセンス:セメントのアクが浸み出した状態)が指摘されました。
※普通は、屋上→共用廊下・階段→各フロア、バルコニー水廻り、玄関等→外壁→外構の順番で精査します

④
利用頻度の少ない地下の階段であっても、ノンスリップタイルのトラブル(剥落・顕著な浮き等)は昇降に危険です。

⑤
中央通路の天井に著しい漏水の痕が見つかりました。漏水は建築と設備の両分野にとって重要な問題です。

⑥
天井の換気口もチェックします。

⑦
外部空間の診断を始めます。まず外壁タイルの健康状態を打診棒で打診調査します。とくに歩道等に面した部分のタイル剥落の可能性に関しては重要な診断ポイントです。

⑧
各部扉について開閉具合や劣化状況をチェックします。

⑨
排水桝は設備の面から重要なチェックポイントです。
Ⅲ.まとめ~報告書作成

2時間ほどで診断は終了しました。お客様に終了のご挨拶と診断の簡単な報告を行い、あわせて2、3の質疑応答をさせて頂きます。また、提出する報告書等についていくつかの確認をお願いします。

診断報告書を作成します。総合所見及び調査結果などをわかりやすくまとめます。

作成が完了した診断報告書は製本し、後日営業担当者が直接お客様のもとへお届けします。さらに電子データとして、データベースに記録します。