TOP / FEATURE / 市街地における中規模・環境配慮建築

FEATURE

市街地における環境配慮建築モデル
- 安藤ハザマ東北支店ビル -

宮城県仙台市における当社東北支店ビルの建替計画である。
計画地は「杜の都・仙台」のシンボルである青葉通りに面し、良覚院丁公園に隣り合う、市街地でありながらも緑に囲まれた閑静な一角である。
ここに、オフィスと共同住宅からなる複合用途建築を計画し、カーボンニュートラル時代の市街地中規模ビルモデルとなる環境配慮建築を実現させる。

INFORMATION

所在地
宮城県仙台市
主要用途
事務所・共同住宅
敷地面積
1,148.41㎡
延床面積
7,893.86㎡
階数
地上10階 地下1階
主構造
鉄骨造
イメージ1

地域特性を活かした
空調方式・環境配慮技術の採用

仙台は、伊達政宗がこの地を拓いた頃より地下水利用が盛んな場所であった。
本計画では、この豊富な地下水を空調用熱源として利用した輻射空調を実装することで、省エネルギーと快適性に優れるオフィス環境の実現を目指している。
また、冷涼な気候と緑豊かな立地を活かし、積極的な外気利用を促す自然換気システムを構築する。
太陽光発電は、屋上面に加えオフィス外壁面にも設置し、直達日射を制御する庇の役割を兼ねながら創エネを行う。
その他、セメント由来のCO2 を大幅に削減した「低炭素コンクリート」の採用など、カーボンニュートラルに向けた新たな技術にも取り組んでいる。

イメージ2

『ZEB』 + ZEH-M Oriented
同時認証取得(国内初)

断熱強化や日射制御庇による外皮性能向上をベースに、地中熱利用型輻射空調システムなど先進的な環境配慮技術を取り入れ、大幅なエネルギー削減を実現させる。
太陽光パネルによる創エネを加え、オフィス部分では『ZEB』、共同住宅部分ではZEH-M Oriented 認証を取得した。一棟の複合用途建物でのこれらの認証の同時取得は国内初の事例となる。(当社調べ)

イメージ3
イメージ4

「建築意匠 ・ 空調 ・ 照明」がインテグレートされた
ボールト天井型輻射空調システム

オフィスエリアは省エネと快適性を両立させた執務空間構築を目指し、現地で採水される井水を熱源とした天井輻射空調を採用する。ここでは、建築意匠・空調・照明設備がインテグレートされたシステムの構築を目指し、輻射空調パネルをボールト状に設置することで次の効果を生みだすことを狙っている。
〇天井ふところスペースを活用した広がりのある空間の創出
〇階高の抑制による建設コストの削減
〇光の拡散効果による照明器具台数の削減
〇フラッターエコーを防止し吸音性を高めた良質な音場作り

このシステムは、当社技術研究所にてモックアップを製作し、空調能力、照明拡散効果、吸音効果、耐震性、施工性について、設計者・技術研究所・施工担当のメンバーで検証・確認を行い、実現に向け前進している。

イメージ5
イメージ6
PAGETOP