エネルギーの供給
省エネCO₂
プラント
SUPPLY
エネルギーは、人々の生活や産業の根幹を支えるものです。一方、日本はエネルギー基本計画で示される通り、資源の海外依存による脆弱性や大規模災害対応などの課題を抱えています。さらに、パリ協定で示された温室効果ガス排出量の削減に向けた実効性の高い対策は喫緊の課題といえます。
これらの課題解決には、次世代に向けた水素などの新しい
エネルギーを利活用する現実的な方法を探り、最適解を追求する統合的なエネルギーマネジメント手法を追及することが重要です。
こうした背景を受け、安藤ハザマは先端の技術と当社が蓄積してきた知識・経験・情報を結集し、次世代型エネルギーマネジメントシステムの構築・運用を目指すプロジェクトをスタートさせました。
本プロジェクトは、離れた敷地にある複数事業所(以下、複数遠隔建物)全体のエネルギーを統合・最適化する新たな広域的省CO₂エネルギーマネジメントプロジェクトです。具体的には、以下に示す3つのコンセプトを組み合わせて実施します。
将来期待されているエネルギーキャリアの1つである水素の本格運用を見据えたコージェネレーション(CGS)群と大容量ナトリウム硫黄電池(蓄電池)を組み合わせた省CO₂分散型エネルギーシステムを構築します。
拠点となる事業所で既往技術とIoT環境制御、建物運用マネジメントを融合した省CO₂技術を実践する。これにより、ネガワットの取組を行います。
需要サイドでは、複数遠隔建物全ての電力需要予測を行い、供給サイドではそれに基づき省CO₂分散型エネルギーシステムの供給調整を行います。
この3つのコンセプトによって得られた電力は広域電力グリッドの利活用により面的に融通します。これを実現するため、複数離隔建物全体でのエネルギー最適化を目的とした、統合エネルギーマネジメントシステムを構築します。これらにより、単一建物だけでなく、複数遠隔建物に及ぶ広域的な省CO₂化を実現することを目指します。
ABOUT
3FUNCTION
01
/
MAKE
エネルギーを
つくる
CO₂フリー水素を活用できる
プラントを運用して
熱や電力をつくる
02
/
USE
エネルギーを
つかう
つくったエネルギーを賢く
スマートにつかいこなす
03
/
SPREAD
エネルギーを
ひろめる
省CO₂エネルギーを
遠隔施設にひろめる
燃料電池
⽔素と酸素を化学反応させると⽔ができます。そのときの⽔電解で電気と熱が発⽣する原理を利⽤した発電設備のことです。
コージェネレーション
(コージェネレーションシステム)
燃料から電気と熱を同時につくって供給する仕組みです。熱電供給ともいいます。
負荷追従
発電が負荷(消費量)に追従することを意味します。発電機は、負荷の需要量に発電量を合わせるように制御して運⽤しています。
ネガワット
節電した電⼒を“発電したこと”と同等にみなす考え⽅です。「節電所」ともいわれています。
ZEB
(Net Zero Energy Building)
快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間の⼀次エネルギーの収⽀をゼロにすることを⽬指した建物です。
同時同量
安定した電⼒供給のために常に「需要(消費量)と供給(発電量)のバランス」をとることを意味します。
統合エネルギー
マネジメント
需要量を予測し、供給側において同時同量の供給量の調整を⾏うマネジメントです。
⾃⼰託送制度
発電側と需要側は同⼀の会社などの関係性がある場合において、送配電ネットワークを利⽤し、電⼒市場を通さず発電した電気を同時に遠隔地の事業所へ送る(託送)制度です。
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人と技術で紡ぐ未来への挑戦
現在の日本は 、資源の海外依存による脆弱性や大規模災害対応など、エネルギーに関するさまざまな課題があります。また 、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)で示されている通り、CO₂削減に向けた実効性の高い対策を講じることは急務です。
当社が発信する「 次世代エネルギープロジェクト」は 、次世代に向けた水素などの新しいエネルギーを利活用する現実的な方法を探り、最適解を導き出す統合的なエネルギーマネジメント手法を追求するプロジェクトです。私たちは 、若手とベテランが一丸となって 、先端の技術と当社が蓄積してきた知識・経験・情報を結集して取り組んでいます。
当社が遠くない将来に 、脱CO₂エネルギーを利用した建物をお客さまに提供できるようになることを信じて、本プロジェクトをやり遂げます。
エネルギーの供給
省エネCO₂
プラント
SUPPLY
ネガワットの取組
ZEBの運用
ATTACK
融通マネジメント
広域的
エネルギー
MANAGEMENT