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2016年


「斜面計測監視3D-ICTシステム」を開発し、運用を開始
− 斜面計測も2次元から3次元の時代へ −

2016年6月24日

安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:野村俊明)はこのたび、施工現場における斜面計測監視の高度化を可能とする、CIM(※1)やUAV(※2)を活用した「斜面計測監視3D-ICTシステム」(以下、「本システム」という。)を開発し、トンネル・明かり造成現場での運用を開始しました。

地盤が不安定な箇所における明かり掘削工事や、土被りの小さな箇所におけるトンネル掘削などでは、斜面の変状・崩落やトンネル上部地表面の沈下などの不具合発生が懸念されます。このような場合、斜面計測を実施して、施工の進捗や地震、豪雨などの自然現象に伴う変状の有無を確認することにより、安全や品質、工期を確保する必要があります。

斜面計測の実施にあたっては、GPSや伸縮計の自動計測などによる地表面変位計測と、ボーリング孔などを利用した地中変位計測とを、バランスよく行うことが重要です(図1参照)。また、これらの計測は、斜面全体の変位を3次元的に俯瞰して評価する必要があります。
しかし、現状では、変位を表示する図面類は2次元断面であり、広範にわたる3次元的な変位方向をリアルタイムに評価・把握することが困難でした。

本システムは、当社で開発した「地質情報CIM管理システム」(※3)を活用し、計測データを3次元的かつリアルタイムに表示することで、斜面の3次元的な変位状況を瞬時に評価することを可能にしました(図2参照)
また、斜面のある工事現場と遠隔地の本・支店技術部門とをつなぎ、計測状況を情報共有できる体制を構築することにより、専門技術者が現場に赴くことなく、迅速に斜面の評価を行えるようになりました。
さらに、本システムへ「UAVを活用した3次元斜面動態観測技術」(※4)を組み込むことにより、変状直後の斜面のように計器の設置が困難な箇所や、計測範囲が広範囲で設置する計器の数が膨大となるような箇所において、経時的な変位状況を的確に把握できるようになりました(図3参照)

当社は本システムを施工現場へ積極的に導入・展開し、斜面安定性評価の高度化・省力化・自動化に引き続き取り組んでまいります。


※1:CIM(Construction Information Modeling)
建築分野におけるBIM(Building Information Modeling)を土木分野にも広げ、公共事業の一連の過程で、ICTツールと3次元データモデルの導入・活用により、建設事業全体の生産性向上を図ろうとする取り組みのこと。
※2:UAV(Unmanned aerial vehicle)
無人航空機。通称ドローン。
※3:地質情報CIM管理システム
当社とジーエスアイ株式会社(本社:茨城県水戸市、社長:豊田 守)で共同開発したシステム。ダム・トンネル・明かり造成現場において確認された地質状況や施工実績を、CIM上で一元管理する。
※4:UAVを活用した3次元斜面動態観測技術
国土防災技術株式会社(本社:東京都港区、社長:辻 裕)の保有技術。UAVより撮影した大量の写真を用いて斜面の高精度3次元写真モデルを構築し、撮影時期の異なるモデルの差分を表示することにより、計器を設置せずに斜面の変位状況を面的に把握することを可能にする。今後、長大のり面や大規模地すべりなどの防災管理への活用が期待されている。

図1: トンネル小土被り部における変位計測結果の2次元表示事例

図2: 地質情報CIM管理システムを活用した変位計測結果の3次元表示事例

図3: UAVを活用した3次元斜面動態観測結果表示事例

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