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2018年


免震吊下式高天井照明装置を開発
− レースウェイや振れ止め金具等の耐震支持材が不要 −

2018年6月22日

安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:福富正人)と岩崎電気株式会社(本社:東京都中央区、社長:伊藤義剛)は共同で、地震時の振れ止め等の耐震支持材の取り付けが不要な免震吊下式高天井照明装置を開発しました(図1)


1. 開発の背景
大規模生産施設は一般的に天井高が高く、また特に屋根勾配の一番高い部分(水上:みずかみ)の階高が非常に高くなります。このため、照明器具を適切な高さに設置しようとすると、吊り下げ長さが長くなり、地震時の振れ止め、落下防止等の基準に応じた耐震支持材による取り付けが必要となることから、照明器具の設置に高い費用がかかっていました。


2. 本装置の特長
本装置は、従来では吊り材に鉄パイプやチェーンを使用していたところ、あらたに減衰機能を有するフレキシブルチューブを採用することにより地震時の振れ幅を抑制したもので、以下の特長があります(図2)

  • 耐震支持材の取り付けが不要です。
  • 照明器具設置時のコストが50%削減可能です。
  • 高所作業が軽減されることで作業時の安全性が向上します。
  • 天井配管やダクト等の周辺設備と干渉することなく、納まりの良い空間が生まれます。
  • 器具の揺れによって起こる周辺設備への接触による損傷を防ぎます。
  • 耐震支持材の省略による大幅な軽量化により構造物への負担を軽減できます。


  • 3. 振動台実験による検証
    本装置について、阪神・淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震(神戸波)、東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震(芳賀波)に対する免震性能(注1)を振動台実験により検証しました。その結果、照明器具の振れ幅が半径50cm以内(注2)に収まること(図3)、および装置の破損や落下等がないことを確認しました。


    4. 今後の展開
    本装置を高天井を有する大規模生産施設、公共施設、医療施設、物流施設へ広く展開し、それぞれのニーズに合った最適な仕様の設計から施工まで提供していきます。また、既存の設備についても、安全性の検証および更新の提案を行っていきます。


    注1:免震性能
    実験では、振動台の仕様・制約により地震波の低振動数成分をカットしています。このため、原波加振時(神戸波NS方向、芳賀波EW方向)の応答については、シミュレーションを行い振れ幅が半径50cm以内に収まることを確認しています。
    注2:照明器具の振れ幅が半径50cm以内
    今回の実験で得られた結果であり、全ての地震に対するものではありません。

    図1:免震吊下式高天井照明装置(吊長3m)

    図2:免震吊下式高天井照明装置の特長

    図3:振動台実験による照明装置の水平変位軌跡

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