全社員がいきいきと能力を発揮し、それぞれが「ありたい姿」に近づくために、継続的、計画的に全力で人財を育成します。
「ものづくりを通して、社会の発展に寄与します。」「確かな技術と情熱で、お客様満足を追求します。」「新たな価値を創造し、豊かな未来を実現します。」――これは安藤ハザマが掲げる企業理念であり、「安心、安全、高品質な良いものづくり」を活動の基本として事業を展開しています。この企業理念を実践するのは、社員一人ひとりにほかなりません。「ものづくりは人づくり」であり、人財育成は社員全員で取り組むべき課題です。一人ひとりが自身の能力や専門性を高め、積極的に人財育成に関わることが大切であるとの考えのもと、会社と社員がともに成長していく教育・研修体系を整備しています。
当社では、多様性を重視し、異なる立場や属性を超えて率直な意見を言い合える環境を整え、失敗から学び、組織力を高めることを目指しています。また、社員一人ひとりが自分自身のキャリアや働き方について考え、将来の方向性を描くことを大切にし、その実現に向けた支援を行っています。さらに、社会の要請に応えるためには、技術やマネジメント、リーダーシップなどのスキルを身につけることが必要であり、若いうちから計画的な人財育成に取り組んでいます。
OJT×Off-JTで社員一人ひとりの自律的なキャリア形成を支援します。
人財育成の基本となるのが、OJT(On the Job Training職場内教育)です。日常業務の遂行過程において直接指導を受けながら仕事のやり方を習得し、会社が求める行動を実践、会社が求める能力を向上させていくことを目指します。
幅広い職務を経験することで視野を広げ、業務における応用力を高めるために異動配置を実施します。
入社6年目までを「若手ローテーション」期間と位置付けて、職種ごとのOJTシートを活用し、業務の習熟度及び育成の方向性を確認します。
職種別に「OJTチェックシート」を活用し、その年代で習得すべき業務の「経験度」「習熟度」をポイント化しています。社員本人の経験・習熟した項目の再確認・整理し、目標に向かって自主的に行動することで、主体性と責任感が発揮され、結果として成果が得られるとともにそれが社員の成長に繋がっていきます。
Off-JT(Off the Job Training集合研修等)における集合研修は、職種や年次に応じて求められる専門的な知識・スキルの習得のために実施します。要件に合致する全員に対して実施する研修や次世代リーダー育成のほか「資格取得」や「自由な学び」を支援しています。
将来的に経営層や重要なポジションを担うことが期待される人財に向けて、経営的視座を養う研修、外部団体・大学院への派遣等を行っています。
一級建築士、技術士などの資格取得については試験対策研修の実施や外部講座受講費用の助成制度を設けており、社員のスキルアップを支援しています。
そのほか、社員の自己啓発を支援し、学びの風土を醸成するため、英語学習教材や資格取得にかかる動画コンテンツの提供等を行っています。
安藤ハザマの新入社員研修は、まず全職種共通の集合研修で社会人としての基礎、安藤ハザマの社員として求められる基本的な心構えや知識を学んだ後、土木系・建築系・事務系に分かれて職種別の専門研修を行います。土木系・建築系の施工実習では、実習を通じてものづくりを体験します。新入社員が計画し、話し合い、自らの手で施工する過程を通じて、品質や工程、安全管理の基本など身をもって学び、仲間とともにものづくりをする喜びを実感することができます。この研修の大きな目的の一つは、基本を徹底して身につけることです。もう一つは同期との絆を育むこと。ここで培った絆は、将来にわたってお互いを支え合い、励まし合う大きな力となるはずです。この新入社員研修は、2016年6月に開設した、安藤ハザマの設計・施工による研修用宿泊施設「TTC(Technology Training Center)つくば」で行われます。120室の個人用個室や大浴場を完備しており、新入社員研修時中は、ここで寝食をともにしながら仲間との絆を育みます。
新入社員研修では、「平屋建てのモックアップ」をつくる実習を行います。RC造、S造など異なる構造のものをつくることで、その違いを理解することができます。実習を通じて、建築事業の概要を理解し、基礎工事や躯体づくりから完成までの建築施工の基礎知識を学習します。
土木工事は、ダムやトンネルなどのインフラを中心に多岐にわたります。新入社員研修では箱型のコンクリート構造物「ボックスカルバート」をつくり、構造物の基本を学びます。第一線の技術者である講師指導のもと、すべての工程を新入社員自ら行います。これらを通じて、土木事業の概要を理解し、現場の実務に求められる基礎知識を学習します。さらに、土木現場の実態を体感し赴任に際しての心構えを習得します。
建設業における事務系の人財は、営業をはじめ、審査、法務、人事、企画、総務、財務など幅広い分野での活躍が期待されています。それぞれの分野の専門的な知識・スキルの習得は、OJTや各種研修を通じて学びますが、新入社員研修ではそのベースとなる工事の会計手続きや契約に関する基本的な法律知識、官公庁の手続きや会社の規則など、事務系社員に必要とされる知識を習得します。