安藤ハザマ(本社:東京都港区 社長:福富 正人)は7月15日、『安藤ハザマ技術発表会 2021』を開催しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に引き続きウェブ会議システムを活用して発表をライブ配信し、国内外の400名超が各拠点からオンラインで参加しました。
開会にあたり、福富社長は「今期が中期経営計画の2年目にあたり、新たな企業価値の創造に向けて確実に歩みを進める重要な1年となっている。外部環境の変化を捉えて、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組み、脱炭素社会の実現など、機会を逃すことのない迅速な対応を推進する。本技術発表会では、BIMやICTを活用した工事の事例や自動運転技術など、DXと大きく関連する最先端の技術開発成果が報告されるので、ぜひ活発に議論していただき、今後の当社の技術開発や生産性向上への気づきにつながることを期待したい」と挨拶しました。
この日は13テーマが発表されました。建築技術においては『中規模社寮における施工合理化PCa壁工法の適用および国交省BIM連携事業ワークフローの検証』『巨大地震に対する振動制御技術』の事例などについて、土木技術においては『山岳トンネル統合型掘削管理システム(i-NATM®)の現場実証』『高速道路で発生した記録的豪雨による地すべり災害と復旧』および『建設DX化を実現する建機の自動運転技術』の事例などについて発表がありました。ウェブ会議システムならではの「Q&A機能」や「投票機能」などを活用することで、活発な質疑応答、意見交換がなされました。終了後には、全発表者の中から最優秀賞1名、優秀賞2名、審査員特別賞1名が選ばれ、表彰されました。
閉会にあたり、技術開発委員長を務める池上副社長は「本日発表した事例は全社での取り組みの一例だが、『安藤ハザマ VISION2030』で掲げている「イノベーションの加速で新たな価値を創造する」を実現するために、技術・研究開発において今何が求められているかを、改めて強く意識して取り組みを加速していただきたい。DX、カーボンニュートラルといった昨今のトレンドともいえるキーワードは、一過性のものではなく、一早く戦略を立て、定着させることが競争力強化ならびに顧客満足度への貢献につながる。また、今回の新型コロナウイルスのような感染症の流行や自然災害の激甚化など、社会情勢の変化に伴って技術開発に求められるニーズの変化にも柔軟に対応できるよう、常に最先端の動向を捉えるべくアンテナを張り巡らせてほしい」と締めくくりました。

▲発表の様子 最優秀賞受賞『高速道路で発生した記録的豪雨による地すべり災害と復旧』