安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:国谷一彦)は、2月29日にBSIグループジャパン(英国規格協会)からISO 19650-1およびISO 19650-2(注1)に基づく「BIM BSI Kitemark(カイトマーク)」認証を取得しました。
BIMは、デジタルモデリングを使用して、企画から設計、施工、維持管理・運用、最終的には解体に至るまで、建設資産のライフサイクル全体にわたる情報管理の仕組みです。3次元モデルを含む共通データ環境において、発注者や設計者、施工者、維持管理者間でのコラボレーションを可能にし、効率的な情報共有を実現します。
ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。BIMレベル2(注2)と同様の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本ISOの前身となるPAS 1192規格と密接に連携しています。本要件を満たしていることを証明することは、成熟したBIMの導入を示すことになります。
現在BIMによる情報共有は、社内での運用が中心ですが、今後社会的にBIMの環境整備が進むと、発注者をはじめ設計者、工事関係者などすべてのステークホルダーとBIMを介した情報共有が必須となることが想定されます。このような将来像に向け、BIMによる情報管理マネジメントの整備が必須と考え、国際規格であるISO 19650をVerificationからより上位のKitemark認証を取得するに至りました。
当社では、設計から施工、維持管理の建築ライフサイクル全般で、建物のデータベースともいえるBIMを用いた情報の高度利活用を促進し、デジタル情報のバリューチェーンを構築することで社会課題の解決と社会に向けて新たな価値創造に取り組んでいきます。
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ISO 19650 BIMを含む、建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
ISO 19650-1:2018 BIMを使用した情報マネジメント:概念及び原則
ISO 19650-2:2018 BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ -
BIMレベル2
英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されており、英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプライヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求している。