安藤ハザマ(本社:東京都港区 社長:野村俊明)は7月13日、本社で『安藤ハザマ技術発表会 2016』を開催しました。当社社員を中心に、合わせて約350名が発表に耳を傾けました。
開会にあたり、小野会長は「昨今の建設業界は業績としては順調に推移しているが、将来的には楽観視できるとは言いがたい。当社としても、BIMやCIMをはじめとしたi-Constructionに注力し、着実な成果を積み上げていくことが不可欠である。世の中には多くの製品があるが、そのまま現場で適用できるとは限らない。そのため建設会社は、モノを、どのようにして現場で使えるようにするか、それがどれほどの効果を生むかを考えなければならない。それが、建設会社としての『技術』だ。このことを改めて認識してもらい、省人化・省力化のための技術開発に向けて、今後も技術の研鑽に努めてもらいたい」と挨拶しました。
次に、野村社長は「今期は昨年に策定した中期経営計画の2年目となる。『持続的成長に向けた取り組み』にもあるが、当社は、将来を見据えた生産性向上のための技術や省力化・ICT技術の開発強化が急務であり、技術力において『ダントツのリード』を取っていかなければならない。そのためにも、技術の開発に向けては技術部門だけでなく営業部門も、お客様を満足させられるよう切磋琢磨してもらいたい。ぜひとも、本日の発表会を貴重なものとしてもらいたい。」と述べました。
この日発表されたのは15テーマ。土木技術においては「厚幌ダムにおける台形CSGダムの超急速施工への取り組み」の事例のほか、省人化・省力化を実現するシールド工法やコンクリート管理システム、大規模RC・PC複合函渠の施工などが、建築技術においては「大規模複合施設における各種技術検討」の事例や、BIM活用や伝統木造の復元・保有技術に関する事例が、さらには、「自社研修宿泊施設(TTCつくば)における各種新技術の展開」など、さまざまな分野の技術・事例について、スライドを用いた発表が行われました。
1テーマ当たりの発表時間は約20分で、各部門から集まった発表者による説明の後には、参加者との間で活発な質疑応答が行われるなど、終始、参加者の高い関心を集めた発表会となりました。
技術開発委員長を務める肥後副社長は閉会にあたり、「この技術発表会は、当社の技術を全社的に共有する貴重な機会だ。建設業界において『省力化』は永遠のテーマであり、今までの概念を覆すほどの考えがなければ成果に結びつかない。そのためにも、国や産業を問わず、豊富な知見と見識を有する会社とも協力のうえ、当社の技術力をさらに向上していってもらいたい。」と締めくくりました。

挨拶をする小野会長

挨拶をする野村社長

技術発表会の様子