安藤ハザマ(本社:東京都港区 社長:野村俊明)は7月5日、本社で『安藤ハザマ技術発表会 2017』を開催しました。今回、WEB会議システムの活用により、在京を除く全支店と一部グループ会社でリアルタイムでの視聴を可能にしました。当社社員を中心に本社での参加者は約260名、WEB視聴での参加者が約180名で、合わせて約440名が発表に耳を傾けました。
開会にあたり、小野会長は「土木・建築の両分野ともに、高度化・省人化・効率化といったキーワードのもと生産性を向上させる技術開発を加速していかなければいけない。建設業界が抱える人手不足という問題を考えると、一人ひとりの持つ生産性を上げていく技術開発はもちろん、働き方の改革や処遇の改善などにも力を入れて両輪で進めていかなければならない。そして、建設業を魅力ある産業にし、魅力ある安藤ハザマとなるよう、今後とも全社一丸となって取り組んでいきたい」と挨拶しました。
次に、野村社長は「この技術発表会を機に、できるだけ多くの職員が情報を共有し、他分野の発表も積極的な姿勢で聴き、質問をすることで、新たな技術の情報を収集し、それぞれの向上に役立てて欲しい。また、土木と建築、技術と営業と施工、それぞれが強い連携を生み出す絶好の機会となると考える。社内で新たな人脈をつくるきっかけにもしてもらい、個人の成長と組織の活性化を進めて欲しい」と述べました。
この日発表されたのは12テーマ。土木技術においては『CIM、AI、画像処理技術を利活用した施工現場ICT管理システムの開発』、『中性化および塩害を受けた鉄筋コンクリート構造物の電気化学的な補修方法』の事例などについて、建築技術においては『大型物流倉庫の設計手法~BIMを用いた事例紹介~』、『構造ヘルスモニタリングのBCP対策への適用と今後の展開』の事例などについて、動画やスライドを用いた発表が行われ、それぞれ活発な質疑応答が行われました。そして、終了後には、全発表者のなかから最優秀賞3名、優秀賞2名が選ばれ、表彰されました。
そのほか、会場内ではトンネル掘削機の操作シミュレータや光ファイバーを用いた変位計測装置OSMOSなどの展示・説明もあり、注目を集めていました。
最後に、特別セッションとして『安藤ハザマが目指す未来の姿』をテーマに、土木・建築両事業本部および技術本部の技術開発小委員会副座長をパネリストとし、弘末技術本部長をコーディネーターとして、安藤ハザマが目指す未来の姿について“技術の観点で”社員に伝えるパネルディスカッションを行い、終始、参加者の高い関心を集めた発表会となりました。
技術開発委員長を務める福富副社長は閉会にあたり、「社内外や海外を視野に入れた情報収集や現場との情報交換を今以上に深め、現場で求めているものと開発技術の方向性の一致や、現場への導入の際の課題など、開発技術がより使われるためにはどうすればよいかを常に意識して取り組むことが大切である。また、こうした技術を現場や営業の日々の業務で大いに活用して、『安藤ハザマの底力』を具現化していって欲しい」と締めくくりました。

技術発表会の様子

(左から)あいさつをする小野会長と野村社長

あいさつをする技術開発委員長 福富副社長