安藤ハザマ(本社:東京都港区 社長:福富 正人)は7月16日、東京都港区の本社を拠点にウェブ会議システムを活用し、『安藤ハザマ技術発表会 2020』を開催しました。今回は、新型コロナウイルス感染症対策のため本社会場に聴講席は設けず、インドネシア・スリランカを含む全7拠点からの発表をライブ配信し、国内外の400名超がタブレットやパソコンなどからリアルタイムに聴講しました。
開会にあたり、福富社長は「コロナ禍の中でも社会・経済活動を再開していく必要があり、当社においても、今までの常識が大きく変わる『ニュー・ノーマル(新常態)』への移行を急加速している。その中で、ウェブ会議、リモートワークは、3密回避行動と連携して、すでに新たな働き方として定着しつつあり、今回の技術発表会もオンライン形式とした。当社は今期、『安藤ハザマVISION2030』および『新中期経営計画』を策定し、外的環境の変化や競争の激化に対し、イノベーションの加速で新たな価値を創造する取り組みを進めている。本日の技術発表会でもそれらに関連する報告が複数あり、ぜひ活発な議論を期待したい」と挨拶しました。
この日は14テーマが発表されました。土木技術においては『4K定点カメラ映像による工事進捗管理システムの開発』、『山岳トンネルにおける切羽AI地質評価システムの開発』の事例などについて、建築技術においては『大規模ホテルにおける施工BIMの活用』、『拡散壁の音響効果と音場可視化を活用した音楽ホールの品質確保』の事例などについて発表があり、活発な質疑応答が行われました。終了後には、全発表者の中から最優秀賞1名、優秀賞2名、審査員特別賞1名が選ばれ、表彰されました。
多人数が参加する発表会をオンライン形式で開催するにあたって、一方向型となることが危惧されましたが、ウェブ会議システムならではの「Q&A機能」や「投票機能」などを活用することで、相互やり取りを可能とした全員参加型の発表会となりました。終了後のアンケートでは、海外を含めて場所の制限がなく参加できることや、移動の負担がないことがメリットとして挙げられ、今後も同様の形式を続けてほしいとの意見が複数寄せられました。
閉会にあたり、技術開発委員長を務める池上建設本部長は「本日発表した事例は全社での取組みの一例だが、こうした困難な課題を解決する技術的工夫や新たな技術開発成果の展開事例を社内で共有して当社の標準技術とすることが、技術力をさらに向上させ競争力の向上、顧客満足度に貢献することとなる。当社が掲げる『イノベーションの加速で新たな価値を創造』は一過性のものではなく、将来にわたり継続するものであり、国内外を問わず広い視野で有効な技術を開発・導入し、総合的な技術力向上を推進していきたい」と締めくくりました。

発表の様子(赤坂本社よりライブ配信)