安藤ハザマ(本社:東京都港区 社長:福富 正人)は7月12日、『安藤ハザマ技術発表会 2022』を開催しました。対面会場である安藤ハザマ技術研究所講堂(茨城県つくば市)と、本社、支店および一部作業所をウェブ会議システムで結び、全国各地から約400名が参加しました。
開会にあたり、福富社長は「本業である建設事業の受注力、現場力、収益力の強化をしつつ、新たな価値の創造を視野に入れて、デジタルトランスフォーメーションやカーボンニュートラル社会実現のための取り組みを加速させる技術・研究開発を強力に推進する。本技術発表会では、当社の現場力を象徴する土木技術・建築技術のほか、ICTや低炭素コンクリート技術などを活用して顧客へ新たな価値を提示する技術開発成果が報告される。ぜひ技術のポイントを掴んでいただき、応用し、さらに発展させていくことを期待する」と挨拶しました。
この日は13テーマが発表されました。土木技術においては『東日本大震災の大津波で被災した水門2基の復旧と水門間に構築する津波防潮堤の施工』『枝線シールド坑内発進・地中接続を含む軟弱地盤でのシールド工事』の事例などについて、建築技術においては『設計の自動化に向けての取り組み』『水平垂直方向に可動する移動足場の外壁パネル工事への適用』および『重要文化財の耐震対策工事』の事例などについて発表がありました。対面発表に加え、ウェブ会議システムならではの「Q&A機能」や「投票機能」などを活用することで、活発な質疑応答、意見交換がなされました。終了後には、全発表の中から最優秀賞1件、優秀賞2件、審査員特別賞2件が選ばれ、表彰されました。
閉会にあたり、技術開発委員長を務める池上副社長は「本日発表した事例は全社での取り組みの一例だが、『安藤ハザマ VISION2030』で掲げている『イノベーションの加速で新たな価値を創造する』を実現するために、研究開発成果を社会実装できるレベルとすることを、強く意識して、これからも取り組んでいただきたい」と締めくくりました。