安藤ハザマ(本社:東京都港区、代表取締役社長:国谷一彦)が九州大学と共同で開発した「焼却残渣固化式処分システム」(注1)が、「実用化が期待される先駆的技術の開発」に功績のあったプロジェクトとして、一般財団法人エンジニアリング協会による「第16回エンジニアリング奨励特別賞」(注2)を受賞しました。
エンジニアリング功労者等表彰事業とは
エンジニアリング産業に関与し、その活動を通じエンジニアリング産業の発展に著しく貢献し、もしくは、貢献が期待される企業、個人またはグループに対して、一般財団法人エンジニアリング協会理事長より毎年1回表彰を行うもので、「エンジニアリング功労者賞」と「エンジニアリング奨励特別賞」が設けられています。
受賞プロジェクトの概要(注3)
社会実装を目指して構築した埋立容量25m3の模擬処分場において実証施工を行い、1年間のモニタリングを実施して、施工性、減容化効果、堅牢性、耐久性、環境安全性に対するすべての目標値の達成を確認しました。
高度な跡地利用が可能でライフサイクルコスト低減にも寄与し、大地震や気候変動による水害の頻発化・激甚化にも機能し続け、災害廃棄物の処理拠点にもなり得ることから、社会的受容性が向上して迷惑施設から都市型の処分場への転換も期待されます。
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石炭灰有効利用技術として開発したアッシュクリートの基本技術である超流体工法を、一般ごみの焼却残渣の埋立処分に適用した。本システムによる最終処分場の埋立地は、従来方式に比べて強靭で耐震性が高く環境安全性も向上する。さらに埋立時の灰の飛散がなく、灰に含まれる有害物質の溶出が大幅に抑制でき高度な水処理も不要となる。飛散防止用の即日覆土も不要のため、より多くの灰を埋め立てることができ処分場の延命化にも寄与する。
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焼却残渣固化式処分システム開発プロジェクトチーム(九州大学、安藤ハザマ)