リリース
2024.12.24
安藤ハザマ(本社:東京都港区、代表取締役社長:国谷一彦)の技術研究所(茨城県つくば市)において、12月18日、遠心模型実験(注1)技術研究会(会長:愛媛大学大学院理工学研究科 岡村未対教授)が主催する「第12回遠心模型実験技術シンポジウム」が開催され、国内の大学、公的研究機関、民間企業などの遠心力載荷装置(注2)のユーザー約100名が参加しました(写真1)。
当シンポジウムは、遠心力載荷装置のユーザーのネットワークを構築し、実験装置や手法の詳細、解析手法のノウハウなどの情報交換をはじめとする、遠心模型実験技術の向上のための活動の場を提供することを目的として、毎年開催されています。
今年度のシンポジウムでは、参加者による遠心模型実験に関する13件の研究発表に加えて、2023年9月に運用を開始した当社の遠心力載荷装置をはじめとする実験施設(注3)の見学を実施しました(写真2)。
研究発表では、各機関で取り組んでいる模型実験に関する工夫や課題などが共有され、ユーザー間の活発な意見交換の場となりました。
当社は引き続き、地盤・基礎分野における技術向上に向けた取り組みを積極的に実施していきます。

写真1 シンポジウムの様子

写真2 実験施設見学の様子
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遠心模型実験
河川堤防や構造物基礎など地盤に関わる力学挙動を再現することを目的とした模型実験手法。実物の1/50の縮尺模型に重力の50倍の遠心力を作用させることで、小型の模型内に実物と同一の地中応力場を再現する。 -
遠心力載荷装置
実物の1/Nに縮小した模型に重力のN倍の遠心加速度を作用させる装置。地震、降雨、河川流水などを作用させることが可能。