2025年3月2日、当社が施工中の「平成30年度 三遠南信池島トンネル本坑工事」において、『青崩峠道路青崩峠トンネル工事(仮称)工事完成式』を開催しました。

本工事は、当社が施工する静岡県工区(池島トンネルL=2,144m)と五洋建設株式会社が施工する長野県工区(小嵐トンネルL=2,854m)にて構成され、当社工区のうち約1,125mが地山等級E(注1)で構成される最難関の工事です。
当日の式典には、城内実内閣府特命担当大臣をはじめとする国会議員のほか、佐藤健飯田市長、中野祐介浜松市長、発注者である国土交通省中部地方整備局の佐藤寿延局長および飯田国道事務の中川哲也所長ら総勢100名を超える関係者が出席し、工事の完成を祝いました。
式典はトンネル貫通点である両工区の工区境付近を会場として開催され、始めに記念行事として、静岡と長野の県境をかけて綱引きする『峠の国盗り綱引き合戦』(注2)を実施しました。(写真1)
写真1:『峠の国盗り綱引き合戦』
その後、五洋建設の清水社長による式辞、佐藤局長からの事業者挨拶、城内担当相ら多数のご来賓から祝辞を頂戴した後、くす玉開披が行われました。
最後に、国谷社長が「関係各位の多大なるご協力のもと、施工者の持てる技術と叡智を結集して、無事にトンネルを貫通させることができた。私たちの土木技術が青崩峠トンネルに打ち勝った。」と謝辞を述べ、式典を締めくくりました。(写真2)

写真2:国谷社長による謝辞
安藤ハザマは、今後も創意工夫をもって難工事に挑戦し、社会発展と安全・安心な環境づくりに貢献していきます。
本工事については、By安藤ハザマ(プロジェクトストーリー)「三遠南信 池島トンネル」にて詳しく紹介しています
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地山等級
山岳トンネル掘削の目安となる指標の一つ。等級はA~Eに分類され、Aは比較的安定した地層で、以下番号が下るごとに地質が不安定となる。 -
『峠の国盗り綱引き合戦』
静岡と長野の県境をかけて、浜松市天竜区水窪町と飯田市南信濃から両市の商工会青年部の精鋭が出場し、綱引きで対戦する行事。1987年より毎年10月に開催されており、勝利した側が1m県境(イベント上のもので非公式)を相手方に広げることができる。