安藤ハザマ(本社:東京都港区、代表取締役社長:国谷一彦)と株式会社L is B(エルイズビー 本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:横井 太輔、以下「L is B」)は、現場向けビジネスチャット「direct/ダイレクト」と「PayPay」を連携した「ヒヤリハット・改善提案ボット」を共同開発し、2026年6月より、安藤ハザマの複数現場で検証を進めています。
1. 開発の背景
建設業は労働集約型産業であることに加え、作業環境が日々変化する中で労働災害の発生件数が全産業中最多水準であり、特に死亡災害においては全体の約3割(注1)を占めるという重大な課題を抱えています。建設業各社は災害撲滅に向けてさまざまな安全対策を講じており、年々発生件数は減少傾向にあるものの、抜本的な解決には至っていません。
こうした中、「元請けと協力会社が一体となり、双方向で労働災害撲滅に向けた新たな取り組みを推進すること」「現場のヒヤリハット・改善提案をより簡単かつ迅速に収集し、AIを活用して収集データを実効性のある安全対策に繋げること」を目的に、安藤ハザマとL is Bは本システムを共同開発しました。
2. 「ヒヤリハット・改善提案ボット」の概要と特長
「ヒヤリハット・改善提案ボット」は、現場で使い慣れた現場向けビジネスチャット「direct」をインターフェースとし、現場職員や協力会社職長・技能者による報告負担を最小限にしながら、安全管理DXを推進するシステムです。本システムの特長は以下の3点です。
①「direct」からの手軽な報告で手間を削減
「direct」を通じて、ヒヤリハットや改善提案の内容および状況写真を、現場で気づいたときにスマートフォンやタブレットからその場で簡単に投稿できるため、従来の紙やPCでの報告にかかる手間と時間を大幅に削減できます。
②PayPayマネーライト付与による安全・改善活動の活性化
ヒヤリハットや改善提案を投稿した協力会社の職長・技能者に対するインセンティブの導入により、現場全体の安全意識向上と自発的な報告の活性化を促進します。
③投稿された情報はクラウド上で一元的に集約
「direct」から送信されたテキストや写真等の報告データは、クラウド上で自動的かつリアルタイムに一元集約されます。今後は収集されたヒヤリハット・改善提案に関する報告データを活用し、ハインリッヒの法則(注2)に基づき、AIが将来起こり得る労働災害を予測し現場へフィードバックを行います。
3. 現場検証の状況
2026年6月より、安藤ハザマの土木・建築の12現場において、元請け職員および協力会社職長・技能者を対象とした実証検証を開始しています。現場からは「現場に一体感が生まれた」「従来の紙での報告より手軽で報告件数が増えた」等の声が寄せられ、現場全体で能動的な「気づき」を促す安全対策のモデル構築に向けて、着実な一歩を踏み出しています。
4. 今後の展開
2026年9月17日に開催されるL is Bユーザーカンファレンス「LUC2026(東京)」の建設業向けセッションにて、本システムの開発背景や導入の狙い、今後の展望について紹介します。
【LUC2026(東京)開催概要】
5. 現場向けビジネスチャット「direct/ダイレクト」について
お客さまの声とともに進化を続ける現場向けビジネスチャット「direct」は、文字のやりとりだけでなく、現場で撮った写真や図面ファイルを使った情報共有、緊急時の連絡手段として、現場で働くフィールドワーカーの方々に広くご活用いただいています。導入企業は10,000社を超え、建設やインフラ、設備、製造、流通、小売、金融、不動産などさまざまな業界の現場で広がっています。
「direct」サービスサイト
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1件の重大災害の背後には29件の軽傷災害と300件のヒヤリハットが存在するとされる経験則