安藤ハザマ(社長:野村俊明)は、かねて設計・施工にて茨城県つくば市の技術研究所に隣接して建設しておりました、研修用宿泊施設「TTCつくば」(TTC=Technology Training Center)をこのたび竣工させ、6月3日に竣工式を執り行いました。本施設は翌6月4日にオープンし、技術研究所内で研修中の新入社員が利用を開始しました。
本施設は「ものづくりをする人づくりの場所」を第一のコンセプトとして設計し、今後、人材育成の拠点として活用していきます。
建設にあたっては、PCa(プレキャスト)工法を採用するとともに、自社物件であることから、保有技術を積極的に活用しています。
① Wise-Beam®構法(ワイズビーム構法) ・・・ 安藤ハザマ扁平梁構法
RC造建築物の梁せい(梁の上端から下端までの寸法)を小さくすることで、広い空間を実現します。
② エコ基礎梁工法・・・大開孔を有するRC基礎梁の補強工法
基礎梁の梁せいを構造上必要な分だけで抑えられるようにした工法で、搬出土量やコンクリート使用量を抑制します。
③ LHC®(ローカーボンハイパフォーマンスコンクリート)
コンクリート製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を通常より約45%削減できる、ひびわれ抑制型コンクリートです。
④ 生物多様性簡易評価ツール「いきものプラス®」
つくば市推奨植栽植物を選定するなど敷地周辺の生物環境にも配慮しました。その結果、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)評価でAランクを獲得しました。
また、国内の建設会社で初めて(※1)「カーボンフットプリント(CFP)(※2)宣言認定」を取得した安藤ハザマは、「TTCつくば」のCO2排出量を、耐用年数65年あたり4,100tと「見える化」しました。さらには、そのCO2排出量の一部(42t)を茨城県などの森林間伐促進プロジェクト支援によりオフセット(埋め合わせ)しました。
安藤ハザマは、今後も、持続的な企業価値の向上を図るべく、「TTCつくば」の建設で蓄積した技術・ノウハウを展開するとともに、本施設を拠点として、さらなる人材育成の充実に注力してまいります。
なお、本件の工事概要は以下のとおりです。
1. 工 事 名 : TTCつくば新築工事
2. 工 期 : 2015年9月~2016年5月
3. 概 要 : 鉄筋コンクリート(RC)造
地上3階 延床面積:2,755.58m2 宿泊用個室120室
4. 工事場所 : 茨城県つくば市苅間515-1(技術研究所隣接地)
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国内の建設会社で初めて
2016年6月1日現在、安藤ハザマ調べ。 -
カーボンフットプリント(CFP)
原材料の調達から廃棄・リサイクルに至るまでの、商品・サービスのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスをCO2に換算し、分かりやすく表示する仕組み。