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技術概要
基礎梁の中央付近には、人通用として円形の貫通孔(以下、開孔)が設けられることが多く、その梁せいは構造上必要がなくても、慣用的※に開孔直径の3 倍以上とされていました。
エコ基礎梁工法は、基礎梁の梁せいを可能な限り、構造上必要な分だけで抑えられるようにした工法で、低層の商業施設・工場・物流倉庫・中層住宅など、幅広い用途の建物に適応できます。
本工法は、財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明(性能証明第10-26 号)を取得しています。安藤ハザマ・西武建設・東亜建設工業による共同開発工法で、「エコ基礎梁」は3 社の登録商標です。
※日本建築学会の「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」では、「梁に設ける円形孔等の直径は、梁せいの1/3 以下とすることが望ましい。」としています。

従来工法との比較
こんな課題をお持ちのお客様に
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中低層鉄筋コンクリート造、鉄骨造建物をできるだけ安価に建設したい
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環境に優しい工事を行いたい
特長
本工法により、梁せいは開孔の直径の3 倍以上から2.5 倍以上に緩和できます(小梁にも適用可)。たとえば、開孔の直径が600mm の場合には梁せい=2.5×600=1,500mm 以上とすることができ、従来に比べ300mm 縮小できます。これにより型枠とコンクリート打設量に加えて基礎の掘削土量も低減し、躯体コストを従来工法に比べて3~6%程度下げることができます。あわせて建設時のCO2排出量削減に寄与します。
また本工法は、従来から行われている開孔補強方法を一部改良したもので、特殊な補強金物や鉄筋以外の材料を用いず、従来工法と同様な材料を使用します。そのため、鉄筋に特別な加工を施す必要がなく、従来工法と同じ手順で施工できる点が最大の特長です。

エコ基礎梁工法