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技術概要
ダム工事などで、急勾配地で製造設備から打設箇所まで材料を運搬する場合は、傾斜による材料の品質低下を生じさせない運搬設備が必要です。さらに、台形CSGダムの建設では、打設速度が速いため、それに対応できる高速かつ大容量の運搬設備が必要となります。しかし、従来のシュートや通常形状のベルトコンベヤによる急勾配地での材料運搬は、材料分離を起こしやすい欠点がありました。
ハコブノサウルスはCSGやコンクリートの材料分離を起こさずに、高速かつ大容量の運搬を行う急傾斜コンベヤ設備です。

ハコブノサウルスの概要
特長
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ベルト上に横桟および波桟でバケット(箱状の運搬部)を設けた構造となっており、箱詰めした材料を、一定の速度で滑らかに運搬することで、材料分離を起こさず流動性の高い材料を運搬することができます。
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傾斜角は任意に設定が可能で、ベルト有効幅400mm、運搬速度80m/分となっています。
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運搬能力は、ダム工事での使用頻度が高い「13.5tケーブルクレーン」や「13.5tタワークレーン」と比較して約1.8倍の160㎥/hで大量運搬、高速施工が可能です。
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機関出力はケーブルクレーンの4割、タワークレーンの7割程度と少なく、省エネルギーとなっています。

ハコブノサウルスの構造

試験機

各機種の運搬能力と機関出力