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鉄筋コンクリート(RC)の劣化
鉄筋コンクリートに生じる劣化現象として、中性化・鉄筋腐食・ひび割れ・漏水・大きなたわみ・凍害・表面劣化が挙げられます。

鉄筋の腐食

コンクリートの乾燥収縮
による開口部廻りのひび割れ

ひび割れに伴なう漏水

腐食膨張による割れ

鉄骨階段の腐食膨張による欠損

凍害による
コンクリートの破損
鉄筋コンクリートの調査

鉄筋腐食の原因
鉄筋コンクリートの調査には、ひび割れや欠損などの目視による状態及び原因調査のほかに必要に応じてコンクリート自体の劣化度を調べるための各種物理調査を行います。

中性化深さ測定

シュミットハンマーによる強度測定

抜き取ったコアによる強度試験
床の改修
床には、許容加重が設定されていますが、これを超えて荷重がかかった場合は、床にひびが入り、大きなたわみが発生することがあります。また、コンクリートの乾燥収縮でもひび割れが発生することがあります。それぞれ対策方法が異なるため、発生原因に応じた対策が必要です。

コンクリートの乾燥収縮
によるひび割れ

強度及び剛性改善のための
ひび割れへのエポキシ注入

積載荷重増加に対応するため
の鋼製小梁増設による床補強
外部鉄筋コンクリートの改修
外部のコンクリートの劣化で多く問題となるのは、ひび割れ及びそれに伴なう漏水と鉄筋腐食です。ひび割れ部からの漏水に対しては、Uカットシール材充填工法が有効であり、鉄筋腐食には、防錆処理が必要です。更に、コンクリートを保護する仕上げ材の更新が有効です。

鉄筋コンクリートの保護
打放し仕上げのコンクリートは、外部環境に直接曝されるため劣化の進行が早いので、保護クリアなどによりコンクリート表面を保護することをお勧めします。

築後15年の打放しコンクリート
の表面劣化と鉄筋腐食

保護クリアが施工された築後
15年の打放しコンクリート