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2020年


組み立て容易な躯体端部のはね出し足場
−折り畳み式ブラケット材の開発−

2020年12月2日

安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:福富正人)と日綜産業株式会社(本社:東京都中央区、社長:小野大)は、屋上パラペット躯体や屋根軒先など躯体端部における作業足場の安全性と生産性向上の技術として、容易に組み立て可能な折り畳み式はね出し足場を開発し、実際の現場に適用することで、その効果を確認しました。

1.開発の経緯
建築工事では、外壁工事や屋根工事といった高所での作業をするために外部足場を設置することが一般的です。しかし、外部足場を設置する前に先行する工事や、外部足場を組まずに工事を行い、一部のみに足場が必要な場合は、不安定な作業体勢で単管パイプなどを使用した足場を組む必要があり安全上の問題がありました。さらに、この設置した足場が妨げになり、取り合い部の耐火被覆や内装間仕切り下地などの施工が、足場の解体完了まで出来ない場合もあり、生産性を低下させる要因でもありました。
これらの課題を解決し、さらに安全性・生産性を向上させるために、折り畳み式はね出し足場を開発しました。

2.折り畳み式はね出し足場の特長 (図1、2参照)
折り畳み式はね出し足場は、躯体端部などの足場が必要となる部分での設置に適しており、必要な時に足場を組み立て、作業床として使用することができます。主な特長は以下のとおりです。

外部足場の有無に関わらず、必要な部分に限定して足場の計画ができます。例えば、パラペット躯体施工用の足場や、屋根軒先、荷取りステージ上部などの部分に使用ができ、工事現場毎の要求に合わせて、多種多様な使い方が可能です。
折り畳まれたブラケット材を転回し、床材と手摺材を取り付けることで、速やかに建物の上階部分に作業足場として使用する事ができます。
ブラケット材は、90°転回すると自動でロックが掛かり、床材の間隔に合わせて固定されます。足場が不要な時はブラケット材を折り畳んでおくことで、他の作業の妨げになりません。
クランプなどの小物は不要で、従来に比べて部材数が少ないため、安全で容易に組み立てが可能です。
作業床の幅は1.0mあり、十分な作業スペースを確保できます。
ブラケット材以外に使用する床材や手摺材などの部材は、一般的に流通している仮設材料が利用できるため、汎用性が高く、コストを安価に抑えることができます。
S造の場合は鉄骨梁などに取り付け、RC造の場合はブラケット材取り付け部分のピース材の工夫などにより、任意の場所に使用することができます。

3.開発技術の効果の確認 (写真1、2参照)
実際のホテルの建築現場で折り畳み式はね出し足場を適用し、効果を確認しました。当該現場は、外部足場を組まずに工事を行っており、部分的に足場が必要となる屋上パラペット部分の施工用に折り畳み式はね出し足場を適用しました。鉄骨建方時に地上でブラケット材を先行取り付けし、鉄骨建方後にブラケット材を転回し、残りの部材を組み立てました。これにより、型枠工事などパラペット躯体工事の作業に速やかに着手することができ、有効性を確認できました。

4.今後の展開
今後は、様々な条件において採用を検討し、実際の現場で幅広く導入することで、建設現場におけるさらなる安全性・生産性向上を目指していきます。



図1: 折り畳み式はね出し足場 ブラケット材 概要図



図2: 折り畳み式はね出し足場 組み立て手順図



写真1: 折り畳み式はね出し足場 設置状況(上部)



写真2: 折り畳み式はね出し足場 設置状況(下部)


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