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技術概要
放射性廃棄物の処分施設におけるバリア材料であるベントナイト混合土は高品質(高密度かつ高精度)に施工する必要があります。低レベル放射性廃棄物の浅地中処分場におけるベントナイト混合土は、さらに処分ピットの側面2m程度の幅のみに施工をしないといけないという問題点があります。
本工法では、「ベントナイト混合土用に改良したフィニッシャーによる均質な敷き均し」と「小型振動ローラによる転圧」を行い、高品質な施工を実施することを可能としました。
特長
本施工技術の特長は以下の通りです。
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改良した小型フィニッシャーを用いることにより、敷き均し時の材料内の密度のばらつきを低減します。
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ICTによる高さ管理を行うことにより、所定の敷き均し高さで敷き均しを実施することが可能です。
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高い転圧能力を持つ当社開発の小型振動ローラによる転圧施工により高密度での施工が可能です。
本施工技術を用いることにより、幅2mと施工幅が狭く大型の重機を用いることができない箇所でも、締固め度95%以上の高密度にベントナイト混合土を施工することが可能となりました。また、本工法ではピット壁面近傍まで高密度に施工することが可能です。

小型フィニッシャーによる敷き均し

小型振動ローラによる転圧
施工実績
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下部覆土及び難透水性覆土の施工性試験
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管理型処分技術調査等事業 地下空洞型処分施設閉鎖技術確証試験
発注者:公益財団法人 原子力環境整備促進・資金管理センター
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高レベル放射性廃棄物等の地層処分に関する技術開発事業(地層処分施設閉鎖技術確証試験)
発注者:公益財団法人 原子力環境整備促進・資金管理センター