ダム建設工事における希少動植物の保護
北海道のダム建設工事では、施工場所が厚真川水系の本流となる厚真川周辺であるため、北海道レッドデータブックに記載のあるエゾハナカジカなどの魚類やエゾサンショウウオなどの両生類が生息していました。それらの生息環境保護のため、濁水処理フィルター・油水分離装置の利用による排水対策を行ったほか、ミニビオトープ設置による生息環境の保護に努めました。また、施工前に植物調査を行い、ダム潅水箇所周辺に生息するベニバナヤマシャクヤク、チドリケマン、ミツデカエデ、クロビイタヤなどの植物を移植しました。移植時期、土の湿り具合、日当たりなどを考慮して、植物種ごとに適した移植先を選定しました。
生産施設工事における希少動植物の保護
山林を造成した敷地内の生産施設工事において、造成前の森林環境を保全する取組みを行いました。静岡県のレッドデータブックにて準絶滅危惧種に指定されているモリアオガエルの生息環境保護のため、敷地内のくぼ地に井戸水を引いて、湿地帯を整備しました。 また、絶滅危惧種・準絶滅危惧種として記載されているキンセイラン、ヤナギヌカボ、エビネなどの植物について、林地内に植物保護増殖区域を指定し、保護・育成およびモニタリングを実施しました。
ミャンマー連邦共和国におけるマングローブ植林
沿岸部の防災のため、日本からのODA(政府開発援助)の一環として、マングローブの植林を行いました。植林工事の範囲は1,154haあり、概ね千代田区に匹敵する面積です。植林は2期に分けて行い、計244万本のマングローブを植林しました。 成長の早い2種類の樹種を選定し、種子を採取した後、種植を行い発芽させ、苗床で育苗して苗木にします。雇用創出および技術継承のため、いずれの工程も機械を用いず、地元の方の手作業で実施しました。本プロジェクトは生物多様性保全のみならず、地域の防災機能の向上に寄与し、地域住民による薪炭等への持続可能な利用にもつながります。