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技術概要

粉塵の発生状況
鉄筋コンクリート(RC)造、および鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造建物を炭素繊維シートを用いて補強する工法です。高強度で耐食性に優れた炭素繊維シートを、接着樹脂によりコンクリート面に貼り付けることにより、構造部材の耐力上昇や変形性能改善が可能となります。その優れた構造性能と施工性の良さから多くの耐震補強工事で採用されていますが、炭素繊維シートを貼り付ける前に行う下地処理や面取り作業において、多量の粉塵が発生するため、その対策が必要でした。本工法ではそれらの課題を解決しています。
特長
低粉塵
コーナー部の面取り作業そのものを無くすことにより、粉塵の発生を抑えました。
低騒音、低振動
仕上げモルタルの除去を行わないため、はつり作業による騒音、振動がありません。
廃棄物の発生が少ない
仕上げモルタルの除去に伴う、廃棄物の発生がありません。

実験による構造安全性および施工性の確認
構造実験
従来工法と同様の強さと粘り強さであることを確認しました。施工実験
施工性がよいことを確認しました。

構造実験

施工実験
施工実績
工事名称 | 馬喰町第一ビル2期耐震補強工事 |
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建 設 地 | 中央区馬喰町 |
主 用 途 | 事務所 |
階 数 | 地上9階、地下2階 |
延床面積 | 7,199m2 |
構 造 | SRC造 |
竣 工 | 1970年 |
工事内容 | 5~8階の柱 40本 (その内32本を低粉塵工法で施工) |

ボード貼り付け

コーナー部モルタル塗り付け