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技術概要
拡頭杭免震構法は、杭頭部の径を拡げた拡頭杭の頂部に、直接免震部材を設置する構法です。

拡頭杭免震と従来の基礎免震
特長
免震構造は、耐震構造に比べて大地震時における建物の損傷や揺れを大幅に低減できますが、上図(b)に示す「基礎免震」のように強固な基礎梁とフーチングの上に免震部材を設置するため、掘削深さが深くなりコストと工期を要します。
「拡頭杭免震」は、拡頭部に直接免震部材を設置し、扁平なつなぎ梁で拡頭部を連結する免震構法です。これにより、コスト削減と工期短縮化が可能になります。本構法の構造性能を明らかにするために、実大免震部材の実験や、地震応答解析による検証を行い、構造安全性と設計手法の妥当性について、日本ERI株式会社の構造性能評価(ERI-K15015)を取得しました。
本構法は、場所打ちコンクリート杭または既製コンクリート杭に適用可能です。

免震部材の実験

構造性能評価書