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技術概要
分散低減陽的有限要素法による音響シミュレータ
音波の波動性を考慮した高精度な音響シミュレーションシステムです。高い計算コストが実用化のネックでしたが、神戸大学阪上・奥園研究室との共同研究により、一般的な有限要素解析と比べて1/8のメモリ消費ならびに100倍近く高速な計算時間で高精度な解析が可能な分散低減陽的有限要素アルゴリズムを開発しました。室内音響に適用可能な波動音響シミュレータをもつ建設会社は国際的にも当社だけです。
特長
高い形状近似能力
有限要素モデルにより建築空間で想定される様々な形状を高精度にシミュレーションに反映できます。

複雑形状のコンサートホールの解析例
屋外騒音伝搬予測への適用
吸収境界条件と呼ばれる技術の活用により有限要素の苦手とする屋外の騒音伝搬予測も実施可能です。また、同技術により仮想空間内で実験室実験が行えます。

左:設備機器の騒音予測 右:遮音壁のシミュレーション
適用事例

オフィス内の音波伝搬性状の解析

大講堂の残響解析 側壁への吸音付加の検討
(左:解析対象の講堂 右:吸音体追加前後の残響時間の比較)