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技術概要
歴史的建造物や文化財修理では、貴重な既存の部材を後世へ伝え残し、取り替えるものは古材と同じ種類・工法に倣うという基本的な考え方があります。これまでに安藤ハザマが開発・適用した技術について紹介します。
特長
土壁修復技術
大規模地震で損傷を受けた土壁の修復では、表面だけでなく、土壁内部も補修可能な技術が求められています。安藤ハザマは、損傷の程度に応じて、土壁の内部にまで注入可能な補修材と注入方法を開発し、その効果を構造実験で確認しました。
歴史的建造物の材料分析評価技術
歴史的建造物に使用されていた材料の物性試験・組成分析などは適正な修理を行う上で不可欠です。下の画像は、創建後100年近く経った木造建築物の、当初の外観を推定するために実施した塗料の分析状況を示しています。その結果、この建物は4回塗り替えられたと判断することができました。こうした分析をもとに適正な修理計画の提案が可能となります。