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技術概要
ダムコンクリートの締固め作業は、バックホウに3~4台のバイブレータを取り付けた「バイバック※」によって行われます。
コンクリートダムの施工においてこの作業は、ダム本体の水密性や耐久性、強度を確保する上で大変重要なものです。
しかし締固め作業は、コンクリート性状の変化やリフト天端の仕上がりを、オペレータが目視で確認しながら実施しているのが実情です。このため、不十分な稼働時間による締固め不足、過度な稼動時間による材料分離などが発生する恐れがあり、コンクリートを均質にするための管理状況としては必ずしも十分ではありませんでした。
「しまりす」は、このような背景のもと、経験や感覚に頼らず、より確実に締固めを行うために開発されたシステムです。
※「バイバック」はエクセン株式会社の登録商標

コンクリートダムの施工イメージ

バイバック
特長
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コンクリートの締固め時にバイブレータにかかる負荷を油圧の経時変化から締固めの状況を評価する仕組みです。
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バイブレータがコンクリートに挿入されている際に起動されるとランプが赤色に点灯します。
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コンクリートが締め固まった時点でランプが青色に切り替わります。
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GNSSアンテナにより、数センチの誤差で締固め位置を把握することができます。

締固め状況とパネル点灯状況

位置情報付き「しまりす」

締固め位置情報表示画面
施工実績
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国土交通省 東北地方整備局 津軽ダム本体建設工事
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宮城県 払川ダム本体工事
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北海道胆振総合振興局 厚幌ダム建設事業 ダム本体工事