鋼繊維補強セグメント
コンクリートに鋼繊維を混入したセグメントです。鋼繊維がセグメントの隅々まで行き渡り、通常無筋状態となる鉄筋かぶり部や隅角部が鋼材補強されます。これにより、ひび割れの分散、ひび割れ幅の低減、施工時荷重による破損の低減が期待できます。
特長
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コンクリートが鋼材補強されるため、コンクリートのじん性、耐力が向上します。
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鋼繊維を混入したコンクリートにより、主筋・配力筋の低減が可能です。
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セグメントの端部やかぶり部の無筋部分がなくなり、割れ、欠け、剥離等を防止できます。
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数多くの文献でコンクリート内部の鉄筋の防食効果が確認されています。また、鋼繊維の腐食はコンクリート内部に悪影響を及ぼさないことが確認されています。

鋼繊維

炭素繊維補強筋

単体耐荷試験状況

鋼繊維補強セグメント設置完了
鋼繊維補強コンクリートセグメントの配筋

鋼繊維補強コンクリートセグメントの性能試験結果例

主な施工実績‐鋼繊維補強コンクリートセグメント‐
工事名称 |
発注者 |
セグメント外径 |
鋼繊維 |
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首都高速神奈川7号横浜北西線シールド トンネル建設工事 |
横浜市道路局 |
φ12.9m |
0.3vol% |
葛西橋通り付近管路新設工事 | 東京電力パワーグリッド |
φ3.4m |
0.3vol% |
RCセグメントの自社工場での製造
~大井川工場・千葉工場・菊川工場~
当社グループでは、シールド工事に使うセグメントの大部分を自社工場で製造しています。
生産体制の確保により、セグメントの安定供給が可能です。
特長
- セグメントの設計、製作、性能検査から出荷までを一貫体制で行います。
- 工場は静岡、千葉に立地しており、需要の多い関東、東海、関西地方への運搬が比較的容易に行えます。
工場概要
大井川工場(静岡県焼津市)
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工場設立:1977年1月
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製造能力:最大300㎥/日程度
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敷地面積:約25,000㎡
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所得認定:日本下水道協会認定工場
プレハブ建築協会認定工場N認定

千葉工場(千葉県千葉市)
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工場設立:2017年5月
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コンクリート打設:最大190㎥/日程度
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敷地面積:約40,300㎡
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所得認定:日本下水道協会認定工場
プレハブ建築協会認定工場N認定
プレハブ建築協会認定工場H認定

菊川工場(静岡県菊川市)
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工場設立:2021年4月
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コンクリート打設:最大180㎥/日程度
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敷地面積:約47,000㎡
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所得認定:
日本下水道協会認定工場
プレハブ建築協会認定工場N認定
プレハブ建築協会認定工場H認定
JISA5372(プレキャスト鉄筋コンクリート製品)
認定工場


バッチャープラント操作室

コンクリート練混ぜ

コンクリート打込み

水中養生

セグメント仮組試験

出荷前のストック状況