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白石城は創建年が定かではなく、江戸期に仙台藩家臣である片倉氏が城主を務めました。1874年(明治7)に解体されましたが、1995年に石垣と三階櫓(天守)や大手一ノ門、二ノ門、土塀が復元されました。
高さ16.7mの三階櫓は、建築基準法旧第38条の大臣認定により、建築が可能になりました。また、日本古来の木組み、8寸の厚さの土壁、4万枚以上の瓦を使う本瓦葺などの伝統技術と、土壁せん断試験などの先端技術を総動員し、大規模伝統木造による城郭の完全復元という日本初の試みを成功させました。
2011年に発生した東日本大震災によって、白石城は壁や屋根瓦に大きな被害を受けました。被災後の調査で、地震発生時には想像以上の大きな揺れが作用したと考えられる痕跡と変形が確認されました。同年7月、天守の「常時微動測定」と「人力加振実験」を実施、さらに震災復旧工事が完了した2012年にも常時微動測定を実施し、被災前の2005年の振動特性との比較を行っています。
所在地 | 宮城県白石市 |
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発注者 | 白石市 |
設計・コンサルタント | 有限会社建築文化研究所 |
竣工年 | 1995年 |
概要 | 木造 地上3階 延床504㎡ |
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