リスト表示で見る
京都最古である上賀茂神社では、平成27(2015)年の式年遷宮を終え、令和2(2020)年から世界文化遺産の玄関口にふさわしい宮前広場の整備工事を行いました。
大鳥居を新設し、大鳥居から一の鳥居までの参道に石畳を敷設、さらに大鳥居の東50mの位置に、令和4(2022)年9月、当社の設計・施工により新上賀茂神社会館が竣工しました。木造2階建ての会館は、風致地区の景観を考慮した、切妻・三州瓦一文字葺きの大屋根、本漆喰と桧材による化粧木の伝統的素材と、境内地との室内外一体的空間を演出する大きな開口部による外観構成の建物です。外壁はモルタル塗りの上に漆喰で仕上げていますが、木造軸組の劣化を抑えるために、湿式の外壁ではあまり普及していない通気構法を採用しました。
1階に参拝客のための休憩所、2階には地域住民の会合や講演会などに利用できる「桜花の間」があり、伝統とモダンの融合を意識した内装にしています。会館のそばを流れる明神川と、一の鳥居が明神鳥居であることに因んで、「明神会館」と命名されました。
所在地 | 京都府京都市 |
---|---|
発注者 | 賀茂別雷神社 |
設計・コンサルタント | 当社 |
竣工年 | 2022年 |
概要 | W造 地上2階 延床534m2 瓦葺、モルタル塗り漆喰仕上 |
併せてご覧ください
-
明治記念大磯邸園 東地区改修
- 文化財・歴史的建造物
- 2024年
-
旧門司三井倶楽部(耐震補強)
- 文化財・歴史的建造物
- 2023年
-
黒島天主堂 耐震対策
- 文化財・歴史的建造物
- 2021年