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黒島天主堂は、明治11(1878)年に建てられたペルー神父の木造聖堂が始まりです。現在の黒島天主堂は、明治31(1898)年に着任したフランス人マルマン神父の設計・指導により、明治35(1902)年に完成した建物で、煉瓦造および木造切妻造、瓦葺き教会堂です。明治期の煉瓦造の教会としては規模が大きく、また、外国人神父の指導によって建設された、様式的にも整った本格的な教会堂建築であり、貴重な遺構として平成10(1998)年に、国の重要文化財に指定されました。
また、天主堂のある「黒島の集落」は、平成30(2018)年に世界文化遺産登録された「長崎と天草地方のキリスト教関連遺産」の構成資産の一つです。
本工事では、耐震補強工事と併せて、雨漏り、煉瓦や漆喰壁の割れ・風化による破損、ガラス窓建具の破損など、創建から120年の経年で劣化した部分の保存修理を行いました。耐震補強工事の前後で、「常時微動測定」を行い、振動特性の比較を行うことにより、耐震補強工事の有効性を確認しました。
所在地 | 長崎県佐世保市 |
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発注者 | 宗教法人カトリック長崎大司教区 |
設計・コンサルタント | 公益財団法人文化財建造物保存技術協会 |
竣工年 | 2021年 |
概要 | レンガ造、W造 地上1階、一部 2階 塔屋1階 延床面積532㎡ |
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