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平成2(1990)年3月に国重要文化財に指定された旧門司三井倶楽部は、大正10(1921)年に三井物産株式会社の接客・宿泊施設として建造されました。この建物は、ハーフティンバー様式の洋館で、漆喰、煉瓦、石張りの外観のほか、内部には各部屋に大理石のマントルピースが配置され、ドア枠、窓枠、大階段の親柱などにアールデコ調の幾何学模様が施され、大正モダンをうかがうことができます。
門司区内の谷町一丁目にあったこの建物を、「門司港レトロ」地区の整備に合わせて、平成6(1994)年に当社が門司港駅前に解体移築しました。
このたび、移築から二十数年を経て、1階のレストランを営業しながらの耐震補強工事と部分修理工事を実施しました。鉄骨や構造用合板による耐震補強に加えて、下張りに和紙を、上張りに舶来品の壁紙を用いた内壁の補修や、カーテン、絨毯の取り替えなど内装の部分修理を行い、令和5(2023)年に装いを新たにしました。
所在地 | 福岡県北九州市 |
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発注者 | 北九州市 |
設計・コンサルタント | 公益財団法人文化財建造物保存技術協会 |
竣工年 | 2023年 |
概要 | W造 地上2階 延床1,138m2 天然スレート葺 、ドイツ壁 |
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