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近世城郭御殿の最高傑作とたたえられた名古屋城本丸御殿は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として1615年(慶長20)に完成しました。1930年、天守とともに国宝第一号の指定を受けましたが、1945年の名古屋大空襲によって焼失してしまいました。
しかし江戸期の図面や記録、昭和期に作成された実測図や古写真などが数多く残されており、その史料をもとに2009年から復元工事が始まりました。安藤ハザマ・松井・八神JVが工事を担当、2018年に全工事が完了し、江戸寛永期そのままの美しい姿が公開されています。
こけら葺きの曲線美、節のない大径木材、黒漆の光沢、漆喰の白さ、錺金具の煌びやかさに加え、戦災を免れた障壁画を模写した作品も本丸御殿の見どころです。これらの復元工事を支えてきた職人仕事は、今後も途絶えさせることなく未来へ継承していかなくてはならない貴重な「匠の技」です。
所在地 | 愛知県名古屋市 |
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発注者 | 愛知県名古屋市 |
設計・コンサルタント | 名古屋市住宅都市局営繕部営繕課 <設計協力/共同監理> 公益財団法人 文化財建造物保存技術協会 |
竣工年 | 2018年 |
概要 | W造 地上1階 全12棟 延床3,103㎡ こけら葺き(一部本瓦葺き)、土壁漆喰塗り仕上げ |
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