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今回の現場は、なんと38万キロメートル先の「月面」!?
「月で工事をする準備を始めている」という安藤ハザマの情報を小耳に挟み、わくわくをおさえられないドボくん、ケンチくん。そんな二人に、未来のことを空想するのが大好きなミライちゃんも加わって、3人で安藤ハザマ技術研究所にある宇宙技術未来創造室へ。
| ドボくん・ ケンチくん・ ミライちゃん |
「こんにちはー!」 |
迎え入れてくれたのは、宇宙技術未来創造室・室長ことシツチョーと、個性豊かな3人のメンバー・担当課長のばっきー、副主任研究員のちのっちと、たべちゃん。
| シツチョー | 「宇宙技術未来創造室へようこそ!もしかして月まで話を聞きに行くつもりだったかな?」 |
| ドボくん | 「ロケットに乗るのかと思っていました(笑)」 |
| ばっきー | 「そうか、期待をさせてごめんね(笑)。でもね、ドボくん、ケンチくん、ミライちゃんがそんなふうに月に行ける日を近い未来に実現するために、ここで宇宙シェルターの開発や、月の地下空間に生活できる空間をつくれるように研究を行っているんだ」 |
「黒部ダム」を超える新しい象徴をつくりたい
| ケンチくん | 「あの、安藤ハザマって、いつから宇宙のお仕事を始めたんですか?」 |
| シツチョー | 「『宇宙技術未来創造室』が立ち上がったのは2024年10月のことなんだ。ここにいるたべちゃんが会社の“次世代リーダー研修”のグループワークで出したアイデアがきっかけだったんだよ」 |
| ミライちゃん | 「たべちゃん、かっこいい!」 |
| たべちゃん | 「ミライちゃん、ありがとう。研修でメンバーと一緒に会社の強みを分析していたとき『宇宙はどうだろう?』という意見があって。そのときに研修前に手がけていた『中部国際医療センター陽子線がん治療センター新築工事』の設計のことを思い出して、病院で放射線を防ぐ建物の設計技術は、放射線が降り注ぐ宇宙での空間づくりにそのまま生かせるのでは?と、気づいたの」 |
| シツチョー | 「安藤ハザマには、富山県の『黒部ダム』や、マレーシアの『ペトロナス・ツインタワー』みたいに、みんなが一つになってつくってきた時代の象徴とも言えるプロジェクトがいくつもあるんだ。その系譜を継いで、若い社員たちが“自分たちの世代でも、会社が一丸となって向かっていける新しい象徴をつくりたい!”って、宇宙プロジェクトの提案をしてくれたのはうれしかったなぁ。今は自ら手を挙げたメンバーや、会社から声をかけられたメンバーが集まって、『宇宙技術未来創造室』という部署をつくって、それぞれの得意分野を生かして宇宙プロジェクトを進めているよ」 |
秘伝の技術を生かした宇宙事業
| ドボくん | 「でも、宇宙の開発なんて、急にできるようになるものなんですか?僕たちが今いる地球上でやる工事とはわけが違いますよね?空気もないし、隕石だって降ってくるでしょ・・・(ゴニョゴニョ)」 |
| シツチョー | 「お、ドボくん、いい質問だね!実は、安藤ハザマには1990年代に、宇宙飛行士の放射線管理の研究に関わっていた大先輩のとても貴重な知見が残っていたんだ。だから、“0”からじゃなくて“0.5歩目”からスムーズにスタートできたんだよ」 |
| ちのっち | 「“宇宙空間”って聞くとわくわくするけれど、月は、地球のように空気や磁場がないから、体に大きな影響を及ぼす放射線がむき出しで降ってくる、とても危険な場所なんだよ。だけど、そんな危険からどうやって人を守るかずっと考えていた大先輩がいて、その先輩の知識が今のプロジェクトにとても大きな力を与えてくれているんだ」 |
| ケンチくん | 「大先輩の知識が、お宝のように眠っていたのか・・・」 |
| ちのっち | 「安藤ハザマは、放射線を扱う医療施設もたくさん手がけているから、その中で培った知見もあるし、放射線を遮るための特別な実験室もあるんだ。今は宇宙にすぐ行けるわけではないから、そういう場所を使って“どれくらいの壁の厚さの建物なら、月で安全に暮らすことができるのか”をコンピューターで計算したり、実験をしてさまざまな検証を行っているところなんだよ。月で安全・安心に作業をしたり、ゆくゆくは生活をしていくために、どんな空間をつくるのか、そのためにどんな工事をしたら良いのかをみんなで考えているよ」 |
2大構想!月で活動する人たちを守る「宇宙シェルター」と「ルナ・ジオフロント®」
| ケンチくん | 「実際に、月にどんなものをつくる計画なんですか?」 |
| シツチョー | 「土木・建築分野で培ってきた安藤ハザマの秘伝の技術と力を集結した2大構想を進めているから、それぞれをばっきーとちのっちに解説してもらおうか」 |
| ドボくん・ ケンチくん・ ミライちゃん |
「ばっきー、ちのっち、教えて!」 |
| ばっきー | 「じゃあまず、私からは『宇宙シェルター』についてお話しするね。 先ほども少し話したけれど、月面は地上の百倍以上の放射線が降り注ぐ空間で、常に危険と隣り合わせ。だから人が月面で継続的に活動するには、放射線からその人自身や機材を守らなくてはいけなくなる。そんなときに必要になるのが『宇宙シェルター』なんだ」 |
| ミライちゃん | 「シェルターって、“避難所”っていう意味だよね」 |
| ばっきー | 「ミライちゃん、よく知っているね。私たちは2つのシェルターを開発しているんだけど、そのうちの1つがミライちゃんが言ってくれたように“避難所”になるもの。太陽フレア(太陽の大爆発)が起きると危ない放射線が降り注ぐから、それに備えてドーム型に展開される特殊な袋を月面に設置して、ドームのてっぺんからポンプでレゴリスをドボドボと流し込む!そうすると“緊急避難所”になるシェルターができるんだ」 |
| ばっきー | 「もう1つが、傘のように折り畳める骨組みのまわりに、レゴリスを詰めた専用パックをブロックみたいに積み上げていくシェルター。これは、放射線の強さに合わせて壁の厚さを変えることができるから、環境や滞在時間、活動目的に合わせて、カスタマイズできるものなんだよ」 |
| ミライちゃん | 「ばっきー、どっちのシェルターにも使っている“レゴリス”ってなんですか?」 |
| ばっきー | 「ごめんごめん、レゴリスは、“月の砂”のことだよ」 |
| ミライちゃん | 「月の砂を集めて、袋に詰めて積んだり、シートに流し入れたりするのね!あ、わかった!月にある砂をうまく使うから、地球からわざわざ重いシェルターの材料を持っていかなくてもいいのね?!」 |
| ばっきー | 「さすがミライちゃん!良いところに気づいたね。レゴリスを使おう!となったときに、どう集めるのか、どうやって袋やパックに詰めるのか、どのように積み上げるのかなど、いろんな検証を重ねてきて、今の2つの案になったんだ。レゴリスの活用方法も含めて、これら2つのシェルターの設計には、安藤ハザマが病院施設の設計・建築で培ってきた放射線解析技術が生かされているんだよ。目に見えない放射線がどう飛んで、どう跳ね返るかを計算する国内トップクラスのノウハウがあるからこそ、開発が進んでいるんだ」 |
| ケンチくん | 「“月の砂”を使った施設が月に建つってなんだかわくわくするね。ちのっちの話も聞かせて!」 |
| ちのっち | 「私からは月の地下空間を使った『ルナ・ジオフロント®』構想の話をするね。ルナは“月”、ジオフロントは“地下空間を利用した人類の活動の最前線”っていう意味だよ」 |
| ドボくん | 「え!月の地下を開発しているの?!想像がつかないや、どうなっているんだろう」 |
| ちのっち | 「月の表面は昼と夜の温度差が激しくて放射線もすごいけれど、月の地下にある巨大な空洞(溶岩チューブ)の中は、温度がいつでも安定しているんだ。ここに、人が長く滞在したり活動したりできる空間をつくろうという計画が、安藤ハザマの『ルナ・ジオフロント®』構想。でも、月の地下はまだ誰も入ったことがない未踏の場所なんだ。だからこそ、安藤ハザマの山岳トンネル・地下空間施工で培った秘伝の技術の出番なんだよ」 |
| ドボくん | 「そうだよね!だって安藤ハザマは40年間誰も掘れなかったと言われていた最難関の青崩峠トンネルを完成させたり、岡山県の六条院トンネル工事では国内で初めて山岳トンネルに遠隔技術を活用したICT施工をしたんだもん!」 |
| ちのっち | 「ドボくん、私より詳しいかも・・・(笑) そういう難しいトンネル工事や遠隔施工の技術があるからこそ、月の過酷な環境を想定して、地下の環境を検証することができるんだ。今は、地下の巨大な溶岩チューブが長期間くずれないかどうかを検証するなど、安定性や安全に関わる研究をしているよ」 |
| ケンチくん | 「その溶岩チューブが使える!ということが実証できたら、どんな場所になるの?」 |
| ちのっち | 「放射線を遮ってくれたり、温度が安定しているということが確認できたら、人が一定期間住める場所もつくれるかもしれないし、地球と宇宙をつなぐ超大規模データセンターができるかもしれない。想像するだけでわくわくするでしょ?今は、そんな想像が現実になるように、さまざまなデータ解析や検証をしているフェーズだよ」 |
目指すのは「安藤ハザマ」がつくった空間だから、“安心”だという未来
| ケンチくん | 「でも・・・シツチョー!この2大構想は、ずっと先の未来の話ですよね?」 |
| シツチョー | 「それがね・・・みんなはニュースで“アルテミス計画”って聞いたことあるかな?」 |
| ミライちゃん | 「わたし知ってる!NASAやJAXA、世界中の国が協力して、もう一度人類を月に送るプロジェクトだよね?」 |
| シツチョー | 「ミライちゃんすごいね、大正解!今度は月に持続可能な基地を建てようと、世界中が本気で動いているんだ。だから、安藤ハザマも、このアルテミス計画をベースにしたスケジュールに合わせて、本気で研究と準備を進めているんだよ。驚くかもしれないけど、『宇宙シェルター』は2032年の販売開始、『ルナ・ジオフロント®』は2045年の利用開始を目標に定めているんだ」 |
| ケンチくん | 「あと10年もしないうちのお話なんだね。そうしたら僕らも宇宙に行けるようになるんですか?」 |
| シツチョー | 「宇宙飛行士さんは厳しい訓練を受けているけれど、もっと宇宙を身近に考えたときに、一般の人は“怖いところ”には行きたくないよね。みんなは、車でトンネルを通るときに“天井が崩れてくるかも・・・”なんて心配したことないでしょう?私たちは月でも、それと同じくらいにリスクを極限まで下げた空間をつくりたいんだ。それが実現したら、将来ドボくん・ケンチくん・ミライちゃんたちも安心して月を訪れることができるかもしれないよね」 |
| ミライちゃん | 「とってもわくわくしてきた!わたし月に行ってみたい!けれど、まだハードルはたくさんあるんですよね?ちのっち、なんとか早く行けるようにならないかな?」 |
| ちのっち | 「うん、ミライちゃんが言う通り課題は山積みなんだ。だからさまざまな人たちと手を組んで、少しでもスムーズに開発や検証をしていくことが大事だと思っているよ。例えば、今私たちは九州大学の研究室と一緒に、月特有の“重力が地球の6分の1”という環境で、地下の巨大な穴が長期間崩れないかどうかをデジタル上で計算する最先端の研究を進めているんだ。あとは、国際宇宙ステーションで実験をして技術的なフィードバックをもらえるように計画していたり、安藤ハザマだけでできないことも、たくさんの仲間の力を借りて進めているよ。ミライちゃんたちが1日でも早く月にいけるようにがんばるね!」 |
| ばっきー | 「そうやって協力してくれる仲間を増やすためにも、もっとこのプロジェクトを知ってもらいたいんだ。そのために今は展示会やメディアで、この“LUNNY(ラニー)”というキャラクターと一緒に安藤ハザマの宇宙プロジェクトを広めているよ。ミライちゃんやドボくん、ケンチくんみたいに、この宇宙プロジェクトにわくわくしてくれる若い人が多くなって、ゆくゆくはこの分野に興味を持ってくれる人たちと一緒に働けたらうれしいなぁ。お友だちにも、こんな宇宙の話があるよって伝えてほしいな」 |
常識をぶち破れ!20年後の君たちへ繋ぐバトン
| ドボくん・ ケンチくん・ ミライちゃん |
「うん!もちろんだよ」 |
| ドボくん | 「安藤ハザマの宇宙大作戦、夢の話じゃなくて、地球でのすごい技術と歴史があるからこそできる、本気の挑戦だったね!」 |
| ケンチくん | 「20年後、僕たちが月に行って泊まったホテルが、安藤ハザマが建てたものだったってこともあるかもしれないね。」 |
| ミライちゃん | 「わたし、もっともっと宇宙のこと知りたくなっちゃった!詳しく調べてみようかな!」 |
| シツチョー | 「このプロジェクトが完成する20年後、主役になるのは今の子どもたち、君たち自身かもしれないよ。大人の常識に縛られず、失敗を恐れない無限の可能性を持って、一緒に宇宙の未来をつくっていけたらいいね」 |
<事業概要>
2025年6月3日リリース
安藤ハザマ 月での技術開発新構想
-「宇宙シェルター」と「ルナ・ジオフロント」-
2024年10月1日リリース
新たな挑戦「宇宙技術未来創造室」を設立
-未来の宇宙開発に向けた革新的プロジェクトを始動-
安藤ハザマ公式YouTubeチャンネル
安藤ハザマ宇宙構想 ~共同研究が拓く月面開発の未来~
安藤ハザマ 宇宙構想
取材時期:2026年6月

